『カビはサバイバルの天才!』
カビはもともと、地表から数10センチまでの腐植を多く含んだ土の中、あるいは土の団粒によって囲まれた細かい空洞に生息しています。そこで育った胞子(植物の種子のようなもの)、あるいは森の朽木に育った胞子は、あるものは自力で破裂することで、またあるものは風の力によって空中に飛散して、わずかな空気の流れに乗って新しい場所に移動していきます。
多くの胞子は、新しい地上に落下しますが、そこは、カビを含め細菌・藻類・原生動物などの微生物たちが、一種の動的平衡状態を保っていて、外部から侵入して自分の類だけを大いに繁殖させようとしても、ほんのわずかなものしか第二の生に入れないように出来ています。
建物の外壁や屋根に落下した胞子も、雨で流されたり風で吹き飛ばされたりして、そこで発芽出来ずに終わってしまうものがほとんどです。
空中浮遊している胞子のうち、空気の流れに乗ったり、居住者の衣類に付着して屋内に侵入して室内の内装材などに取り付いたものや、もともと建材工場で建材に付着していたもの、住宅を作る作業員の手から建材に付着したものなどが、運良く気温や水分に恵まれて、発芽出来、菌糸をのばして栄養を建材から吸収して成育し、第二の生活を送ることとなります。
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